先日、自転車で買い物にいったお客様が警察官に呼び止められたお話です。
補聴器をイヤホンと見間違えて「音楽を聞きながら自転車に乗っていた」と指摘されたそうです。
確かに、昨今はイヤホンに見えるデザインをセールスポイントにした補聴器も出てきてはいます。
これでしたら、イヤホンに見間違えても無理はないですね。
しかし、冒頭に登場した指摘を受けた方が装用していた補聴器は耳かけ型補聴器です。
昔からあるスタイルのどこからどう見ても補聴器なのです。
いくら説明しても聞き入れていただけなかったとのことで、かなり不愉快な思いをしたそうです。
念のために警視庁の交通安全課に問い合わせでみましたが、自転車走行中の補聴器使用については明確なガイドラインはないようです。
また、今後補聴器を使用するにあたって販売する側がどのようにお客様にご案内したらよいかとも伺ってみましたが、明確なお答えをいただくことができませんでした。
「補聴器を装用する方が増えていけば、ましてやそれがイヤホンのように見えるものであれば、警察官の皆さまのご理解も今以上に必要になってきますし、今後の課題になりますね」と電話口に出らえた女性警察官の方とお話しいたしました。機会があれば署内で話してみますとも仰ってくださいました。
イヤホンにしか見えない補聴器もこれからまだ発売される可能性がある中、イヤホンに間違えられて不快な思いをされる方も増えてくることでしょう。
(少し前にラーメン店でイヤホンをして食事することについての賛否もあったように思います。)
難聴者の皆さまにとって補聴器はなくてはならないものです。
イヤホンに見間違えてしまっても、それが補聴器である場合もあります。「これは補聴器です」と言われたら受け止めていただけると嬉しいです。
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